振り子

2002年5月11日
冬幻社の見城さんが言っていた。
繊細な部分と大胆で強か。その両面をもち、
揺れ動いてる人にこそ魅力があるのだと。
激しく揺れる振り子は静止して見えるのだとも。
ふいに、君を思い出した。

君は強い人なんだと思ってた。
思い込もうとしてた。
でも時一度だけ肩を震わせて泣いたよね
触れられることすら拒絶して。
笑ってるから、平気なんだと思ってた。
負けず嫌いで努力家の君は
いつしか自由を手に入れた。
僕の知らないところで。
今ならそれを素直に祝福できるよ。

いつか君と朝、学校から抜け出して
川縁に涼みに行ったっけ。
このままサボっちゃおうか。
君はそう言って微笑んだけれど
結局は制服の谷間に戻ってしまった。
僕にはできなかった。
多分、今でも。

*訂正*
幻冬社ですね。失礼致しました〜(><;)

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