「疑惑」 でも、あの女の子ともキスしてたし。
2003年5月19日(σ・∀・)σ71ゲッツ!
「びっくり・・・した」
心臓が、まだどきどき言ってる。
キス、されるかと思った。
あんな風に見つめられたのは、初めてかもしれない。
私はさっきお兄ちゃんに投げつけた枕を拾いに行き、ベッドに戻って抱きしめながら横向きになって考えてた。
最近、見たことのないお兄ちゃんを見ることが増えた。
こんなに近くにいて毎日一緒に暮らしてるのに、知らない顔。
本当はハル君のこと、相談しようと思ってた。
お見舞いに来てくれた次の日と昨日、ハル君の部屋に行った。
今度こそ、繋がれるかと思って。
でもやっぱりダメだった。
戻しそうなほど気持ち悪くなる。
キスまでは平気。
抱きしめられるのも大丈夫。
でも求められるとムカデか蛇の群れのなかに放り込まれたみたいに生理的嫌悪感をもよおしてしまう。
どうしてなんだろう?
ハル君のことはすごくすごく好きなのに、どうして。
一日目はハル君も無理するなって言ってくれたけど、昨日はもういいよって言われた。
傷ついた顔をして。
そうじゃない、好きなんだっていくら口で言っても身体が拒否したら・・傷つくよね。当たり前だよね。
自分で自分の身体がわからない。
ちょっと恥ずかしいけど、お兄ちゃんに相談したらなにかわかるかもしれない。
そう思ってた。
でも・・・
お兄ちゃんのあんな顔見たら何も言えなくなった。
最近ずっと、感じてたことがある。
まさか。ありえない。でも、じゃあ何?
・・・お兄ちゃんは、私のことが好き?
そう考えればぴったり来ることがここ最近多い。
だけどそんなはずないよね?だって兄妹だもん。
本当に本当の兄妹。
もしかしたら逆なのかなって思ったときもあった。
私の方が気にしすぎてるのかもしれないって。
あまりにもお兄ちゃんにとって一番の存在でありたいって思う気持ちが強すぎて、そういう風に感じるのかも。
でも、今日ベッドで見せたあの顔・・・。
冗談にしてた。
でも額にキスされた。
そんなことも、初めてだった。
キス。
そういえばまた夢のような現実のようなキスを見た気がする・・・。
いつだっけ?
・・・そう、お酒を飲んだ後私いつの間にか車に乗ってて・・・
唇に、何かが触れた気がした。
冷たくて柔らかい何か。
あれ、多分お兄ちゃんだったと思う。
何でだかはわからない。
でもきっと、お兄ちゃん。
だけど・・あの女の子ともキス、してたし。
抱こうとしてたし。
考えながら私はかっとのぼせるのを感じていた。
それが恥ずかしさからくるものなのか、やきもちなのか・・・・わからない。
「彼女じゃない」って言ってくれたのを喜んでる自分もいて・・・
でもそんなのどう考えたって不自然だし。
「あーーーっもうっ!!」
でも、だから、だけど、まさか。そんなこと繰り返してたって答えが出るわけじゃない。
「でもお兄ちゃんに聞くわけにはいかないし」
つぶやきながら私は無意識に人差し指で唇をなぞっていたことに気付いた。
また心臓がどきどきし始める。
もしお兄ちゃんにキスされてたとしたら、一体どんな気持ちなんだろう?
私と同じで、一番でいて欲しいって願い?
それとも、ひとりの女の子として?
どきり。鼓動が尚一層高く跳ね上がる。
ふと、本田さんの顔が浮かんだ。
本田さんだったら、何か知ってるかもしれない。
そう思ったらいても立ってもいられなくなった。
携帯を手に取り、ダイアルする。
(もしもし・・?)
本田さんは2コールで出た。その速さに一瞬びっくりした。
「あの・・こんな時間にすみません。中山・・深久ですけど」
(おや、どうしたの?また早生ちゃん家出でもした?)
「ううん、違うんですけど・・あ、この前はありがとうございました」
(俺は何もやってないよ。よかったね、帰ってきて。で、今日は?)
「あの・・本田さんに聞きたいことがあって。明日、お時間頂けませんか?」
★トップページに小説最初っから読めるページ在ります。新しい住人、不思議ネコ「らいた君」も話しかけると答えてくれるよ。あなたの名前を覚えさせれば次回も覚えててくれます。可愛いよ♪ジャンプはコチラ↓
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「びっくり・・・した」
心臓が、まだどきどき言ってる。
キス、されるかと思った。
あんな風に見つめられたのは、初めてかもしれない。
私はさっきお兄ちゃんに投げつけた枕を拾いに行き、ベッドに戻って抱きしめながら横向きになって考えてた。
最近、見たことのないお兄ちゃんを見ることが増えた。
こんなに近くにいて毎日一緒に暮らしてるのに、知らない顔。
本当はハル君のこと、相談しようと思ってた。
お見舞いに来てくれた次の日と昨日、ハル君の部屋に行った。
今度こそ、繋がれるかと思って。
でもやっぱりダメだった。
戻しそうなほど気持ち悪くなる。
キスまでは平気。
抱きしめられるのも大丈夫。
でも求められるとムカデか蛇の群れのなかに放り込まれたみたいに生理的嫌悪感をもよおしてしまう。
どうしてなんだろう?
ハル君のことはすごくすごく好きなのに、どうして。
一日目はハル君も無理するなって言ってくれたけど、昨日はもういいよって言われた。
傷ついた顔をして。
そうじゃない、好きなんだっていくら口で言っても身体が拒否したら・・傷つくよね。当たり前だよね。
自分で自分の身体がわからない。
ちょっと恥ずかしいけど、お兄ちゃんに相談したらなにかわかるかもしれない。
そう思ってた。
でも・・・
お兄ちゃんのあんな顔見たら何も言えなくなった。
最近ずっと、感じてたことがある。
まさか。ありえない。でも、じゃあ何?
・・・お兄ちゃんは、私のことが好き?
そう考えればぴったり来ることがここ最近多い。
だけどそんなはずないよね?だって兄妹だもん。
本当に本当の兄妹。
もしかしたら逆なのかなって思ったときもあった。
私の方が気にしすぎてるのかもしれないって。
あまりにもお兄ちゃんにとって一番の存在でありたいって思う気持ちが強すぎて、そういう風に感じるのかも。
でも、今日ベッドで見せたあの顔・・・。
冗談にしてた。
でも額にキスされた。
そんなことも、初めてだった。
キス。
そういえばまた夢のような現実のようなキスを見た気がする・・・。
いつだっけ?
・・・そう、お酒を飲んだ後私いつの間にか車に乗ってて・・・
唇に、何かが触れた気がした。
冷たくて柔らかい何か。
あれ、多分お兄ちゃんだったと思う。
何でだかはわからない。
でもきっと、お兄ちゃん。
だけど・・あの女の子ともキス、してたし。
抱こうとしてたし。
考えながら私はかっとのぼせるのを感じていた。
それが恥ずかしさからくるものなのか、やきもちなのか・・・・わからない。
「彼女じゃない」って言ってくれたのを喜んでる自分もいて・・・
でもそんなのどう考えたって不自然だし。
「あーーーっもうっ!!」
でも、だから、だけど、まさか。そんなこと繰り返してたって答えが出るわけじゃない。
「でもお兄ちゃんに聞くわけにはいかないし」
つぶやきながら私は無意識に人差し指で唇をなぞっていたことに気付いた。
また心臓がどきどきし始める。
もしお兄ちゃんにキスされてたとしたら、一体どんな気持ちなんだろう?
私と同じで、一番でいて欲しいって願い?
それとも、ひとりの女の子として?
どきり。鼓動が尚一層高く跳ね上がる。
ふと、本田さんの顔が浮かんだ。
本田さんだったら、何か知ってるかもしれない。
そう思ったらいても立ってもいられなくなった。
携帯を手に取り、ダイアルする。
(もしもし・・?)
本田さんは2コールで出た。その速さに一瞬びっくりした。
「あの・・こんな時間にすみません。中山・・深久ですけど」
(おや、どうしたの?また早生ちゃん家出でもした?)
「ううん、違うんですけど・・あ、この前はありがとうございました」
(俺は何もやってないよ。よかったね、帰ってきて。で、今日は?)
「あの・・本田さんに聞きたいことがあって。明日、お時間頂けませんか?」
★トップページに小説最初っから読めるページ在ります。新しい住人、不思議ネコ「らいた君」も話しかけると答えてくれるよ。あなたの名前を覚えさせれば次回も覚えててくれます。可愛いよ♪ジャンプはコチラ↓
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