(σ・∀・)σ140ゲッツ!

「おい深久!?どうした・・・?」
急に力が抜けもたれかかってきた深久の身体を抱きとめながら呼びかけると、穏やかな寝息が聞こえてきた。
びっくりした・・・。
ずっと張り詰めていた気持ちが緩んだせいだろうか。
俺に身をゆだねるように倒れこみ、眠ってしまったようだった。
深久の身体を抱きかかえるようにしてベッドまで運んでやった。
そっと横たえて布団を掛けるとまなじりに涙の跡が残っているのが見えた。
そっと拭ってからその目元に口づける。
そしてベッドサイドに椅子を持ってきて、俺は枕元に腰掛けた。
辛かったんだろうな・・・。
ごめんな、と囁いて髪をなでてやる。

まだ信じ切れなかった。
想いが通じたなんて。
こうして再び寝顔が見れるのも何かの間違いで、本当は自分が作り出した幻想なんじゃないかとすら思えてくる。
けれど、これは現実だ。
手を伸ばせば触れられる。
触れた手を握り返してくる現実。
湧き上がってくる喜びを開放したくなくてかみしめる。
叫びだしたい気持ちを抑えこむ。
「ねえ深久・・・好きだよ」
頬に触れる指先が、確かな存在を読み取っている。
そんなに言葉にしても足りない。
愛しさを伝え切るなんてできない・・・。
深久・・・。

生まれて初めて欲しいものを手に入れた気分だった。
俺の舌に応えようと拙いながらも必死で絡ませてくるその行為。
しがみつくように身体を預けてくる頼りなさ。
何度でも・・・何度でも口づけたい。
全身でお前の存在を感じていたい。
気が強くて、でも甘えん坊で。
不器用だけど一生懸命生きてるお前をずっと見てきた。
初めて誰かに恋をした日も、
飼っていた犬が死んだ日も、
傷ついて泣きはらしていた夜も、
満面の笑顔でハルと付き合うことを報告しにきたあの時も。
俺はずっとずっと見てた。
そして、これからも、傍にいられるんだ。
それが、許されるんだ。
俺のものだ。もう、他のだれのものでもない。

早く明日がくればいいのに。
そしてもう一度キスを交し合って・・・何度でも何度でも、お前の存在を確認し続けたい・・・。

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短いっすね。すまんです。ちょいと山場を越えたので一休みさして頂きました。
まあ今度は次の山場へ向かって駆け登る予定。ついて来いよvv ふふ。★


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