(σ・∀・)σ63ゲッツ!

ベランダに出て、煙草に火をつける。
火照った体を冷やしたかった。

ずっとずっと抱き続けてきた夢が今日初めて自分のものになった。
高揚した気分を少しだけ冷ましてやらないと興奮で燃え尽きてしまいそうだった。

夜風は春の気配を含み始めている。
気が付けば3月も終わりに近い。
深久と迎える何度目の春だろう。
愛という感情を自覚してからは冬しか知らなかった自分にとって、もしかしたら初めての春になるのかもしれない。

初めて知った深久の匂い。汗。声。味。
全部全部俺のもので。
こんなにも満たされる瞬間を、俺は他に知らない。

「お兄ちゃん」
からからとガラス戸を開け、深久もベランダに出てきた。
照れ笑いをしながら俺の腰に手を回し、ぎゅっとしがみつく。
そういう仕草がいちいち可愛くて仕方がない俺だけど、そういう自分も今なら好きになれそうな気がした。
深久が愛してくれる俺なら。

空いている方の手で深久の髪をくしゃくしゃっと撫でてから額辺りにキスをする。
深久が目を瞑って見上げてきて、俺はもう一度、唇に軽くキスをする。
愛しい、愛しいひと。

「お兄ちゃん・・・」
「なに、深久」
俺にぶら下がるように回された手に自分の手を重ね、聞き返した。
「ずっと一緒にいようね」
「ああ・・」

そう、この笑顔と共に。
これからも重ねていくキスと共に、ずっと。

*Fin*

★すんまっせん。おわらしちまいましたー
最近お気に入りしてくれた方がた、すまんなっす!
今後はちょびっと番外編「本田浩市の憂鬱」
とか「沢木カナコ今日も強引」(笑)
とか書くかもしれませんがもしかしたら明日辺りは休むかも。休まないかも。ごめん、気分で*
次回作はアクション恋愛?になる・・・かな。
そこもまた妄想入ると思うので、妄想好きは集って下さい。
読んでくれてありがと!感謝。ちゅ★

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スターライト☆エクスプレスへおいでませ。



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