(σ・∀・)σ37ゲッツ!

言ってからすぐ、私は激しく後悔した。
もしかしたら唯一のアサヒを捕まえられるチャンスだったかもしれないのに。
さっきくれた言葉は本当の気持ちだったかもしれないのに。

階段へのドアへと向かう短い道のりを歩いている間中、振り返りたいという衝動と私は必死で戦っていた。

今どんな顔してる?
少しは切ない思いでいてくれてるの?
それともいつもみたく飄々とした平気な顔で呆れてるの?
知りたい。
アサヒの気持ち・・・。

自分の内側から燃えるような想いが立ち上がる。
どうしても抗いきれず振り向きかけたとき、後ろから・・・抱きすくめられた。
カラダを電気が走り抜ける。
「エミ・・冷たいこと言わないでよ。寂しくなっちゃうよ・・」
「ずるい、そういう言い方・・・」

追いかけてきてくれた。
その事実が、私の胸を熱くする。

後ろから首筋に口づけられた。
そのまま唇は私の耳の下まで這いずりあがる。
耳朶を優しく噛まれ、また唇が下がっていく。
髪を持ち上げられ、隠されていたうなじにも何度も何度もキスをする。
その味わったことのない感触に、ぞくぞくするような快感が駆け上がってきた。
「ちょっと待ってよ・・・宿題だって・・・言ったでしょ?」
その渦に呑み込まれるのが怖くて、私は必死で気持ちをコチラの岸に繋ぎとめる。
でも気付いていた。
自分の声に、荒い息が混じっているのを。

言ったとたん、アサヒがぱ、っと私を解放した。
「わかった、宿題ね?考えとくよ」
そう言って後ろ手にひらひらと手を振り、ドアの向こうへと消えてしまった。

★HPトップはコチラ↓
http://members.tripod.co.jp/raita_/index-2.html
「スターライト☆エクスプレス」★



コメント